physi-y003: `○○'の位置が正しくない可能性があります

■ 「こんなメッセージが出るけど、実は正しいのだ」の例

絶対あるはずですから、誰か教えて下さい。

■ どういうときにこのメッセージが出るのか

PHYSI(挿図類)にAACR2で示された語が正しい順番でない場合に表示されます。

例: 肖像画が1000枚、地図が100枚入っている本 (つまり圧倒的に肖像画が優勢) であったとしても

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PHYS:x, 234 p. : ill. ports., maps ; 20 cm

 正しくは
PHYS:x, 234 p. : ill. maps, ports. ; 20 cm

■ 説明

AACR2 2.5C2には、「挿図類が下記の種類の一つあるいはそれ以上で、 かつ重要と判断される場合には、... (次の順序に従って)表示する。 charts, coats of arms, facsiimles, forms, genealogical tables, maps, music, plans, portraits, samples。」とあります。

目録の先輩に質問したことがあります。「何故この順番なのですか?」と。

普段は饒舌な口調で一方的に説明してくれる先輩がなぜかその時だけは、 逆に私に質問をしてきました。
「'coat of arms'って何か分かりますか?」
「... 軍用の外套のことでしょうか?」
「紋章です。では、'genealogical table'は?」
「... すいません。分かりません」
「家系図のことです。 ちょっと考えてみてください。 なぜ彼らは家系図よりも紋章に重きを置かなければならなかったのでしょう?」
「.........」
「知りたいのですか? 理由を?」
私は先輩の話し方の裏に隠された禍々しい何かを感じました。 そこで止めておけばよかったと今では後悔しています。 だが、その時は私の好奇心が言わせてしまったのです。

「はい。教えてください」

先輩は口数少なくその理由を説明してくれました....

私はAACRを編んだ人たちが、どうしてこのルールを定め、 そして、その理由をAACR2に記載するのを何故わざと避け続けたのか、 秘密を理解しました。 西欧圏の伝統や文化に疎い私に分かるはずもありません。ですがそれは言い訳です。
この順番には、恐ろしい原理・原則が隠されていたのです。 皆さん、見て驚かないでください

■ 参照

■ データ修正手続

コーディングマニュアル 21.1 図書書誌データ修正 修正事項一覧 PHYS(2) 「転記の際の単純な記入ミスに対する訂正」

発見館が直してしまって良い。
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Last updated: 2011/12/08